パラサイト 半地下の家族


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格差社会をテーマにした韓国映画だと話題になっている。

『半地下に住む家族』ってイメージできなかったが、ソウルの家賃は上昇し、4人家族が住めるマンションは月18万円以上するらしい。韓国の平均月収は26万円なのに家賃がこんなに高いのは、年収の高い富裕層が高級マンションを買って、ソウル市内の不動産価格を引き上げたからだ・・・とパンフレットに書いてあった。韓国の非正規雇用率は36%、つまり3人に1人だ。・・・なんてことも知らなかった。

『家族を想うとき』『万引き家族』。示し合わせたわけではないのに世界中で格差社会をテーマにした映画が作られている。そして、観客動員数もすごいことになっている。
この映画は、昨日、アジア映画ながらアカデミー賞作品賞にノミネートされた。韓国映画は古くは『シュリ』のようにスピード感があるものが人気で、社会性のある作品の観客動員数は多くない・・・と思っていたが。今回はびっくりするほど観客が多かった。いつも私の見る作品はマイナーで、観客は10人もいないのだが今回は前評判のせいか・・受付で「大変混んでおります」と言われるほどだった。

パンフレットに『どうかネタバレをしないでください』とポン・ジュノ監督のコメントが書かれていた。そう。最後までわからない・・そして、見終わった後改めて考える。そうあって欲しい。

映画は私にとって空気のようなもの。実は私の正月は長く(休みが長かったわけではないのだが)日常生活に戻るのに時間がかかったが、やっと抜け出すことができたような気がする。

映画のテーマは重い。しかしセンスの良い展開とセンスのよい映像に浸りながら、何故か自分というものを改めて考えることができた。

毎年50本の映画を見ることを目標にしているが、昨年は38本止まりで叶わなかった。
今年こそは50本突破しよう。そして少しでもブログに書くこととしよう。